ひまわりの育て方

ひまわりおとうさん・ひまわり博士(佐久間 辰一さん)

種の育て方についてご紹介します。
■ひまわりの種類と種の特徴

福島ひまわり里親プロジェクトではハイブリッドサンフラワーという
品種のひまわりを採用しております。

この品種の特徴としては、まず目につくのが種が黒色であることです。
一般的にシマ模様の種はよく見られるのですが、このひまわりは
種の見た目が特徴的です。

また、海外から輸入しているため検疫法に基づいて殺菌消毒されています。
注)全国に販売しているもののみ。福島県内に配布させて頂いている
里親さんの種はされていません


この消毒は植物を介して病気を他国へ持ち込まないため、
そして発芽率を向上させるため、という2つの目的があります。
さらに消毒済みと分かりやすくするためにあえて着色もされています。

このハイブリッドサンフラワーは通常1.5m前後の背丈まで成長します。
十分な肥料を施肥して栽培をすると大輪の花を咲かせて、
より多くの種を採取することができます。

日本国内では観光目的に栽培されているひまわり畑の多くで
この品種が使われています。
また、畑の土壌改良目的でも広く活用されています。

■ひまわりの種まき
ひまわりの種の蒔きは5月〜7月にかけての時期が一般的です。
開花までにかかる日数は60日〜70日が目安となっています。

種まき時期   開花時期(10〜14日間程)
6月1日  → 8月上旬〜中旬
6月15日 → 8月中旬〜下旬
6月30日 → 8月下旬〜9月上旬

種まきは大きく分けると2つの方法があります。
苗を仕立ててから畑に植える方法と畑に直に種を蒔く方法の2通りです。

①苗を仕立ててから畑に植える方法
苗を仕立ててから植える方法は手間がかかりますが
欠株の可能性が低い点と、発芽直後の幼い芽を
鳥に食べられる心配が少なくなる点で
開花までの確実性がより高くなっています。

②畑に直に種を蒔く方法
畑に直播きする場合の方法は2つ
1つは、1株につき1粒づつ蒔いていく方法です。
この方法では、一通り発芽した後に
欠株(発芽しなかった場所)のところに再度種を蒔かなければいけません。
メリットとしては必要最小限の種の量で済むというところです。
これは発芽率が良いため(およそ90%以上)に可能となっています。
観光目的のひまわり畑や土壌改良のための
ひまわり栽培の多くがこの方法です。
もう1つは、1株につき2〜3粒づつ蒔いていく方法です。
発芽した後に状態の良いものだけを残して間引きします。
メリットは欠株が無い点ですが種をたくさん用意する必要があります。

■水やり
種まきから発芽までにはそのときの地温と
水分量によって異なりますがおよそ3〜4日かかります。
発芽後から梅雨入りするまでの間は毎日水やりをすることが大切です。
梅雨入り後でも、空梅雨や真夏日が続くのに
雨が降らない場合などは積極的に水やりを行ってください。

■施肥
ひまわりを一定の大きさに育てる場合には
必ず肥料を与えてあげることが大切です。
また、種を確実に実らせるためにも肥料は必要です。

■ひまわり栽培のコツ

ひまわりの育て方についてポイントが3つあります。

①日当たりの良い場所
②水はけの良い場所、適切な水分を与えること
③肥料を適度に与えること

大きく育たない、種が実らない場合の原因は大きくわけると
この中から2つに絞ることができます。
●水はけが悪い、もしくは水分が不足している
●肥料分が足りていない

この2点です。

育て方の3つのポイントの
①日当たりの良い場所、はこれまでに
ほとんどの方がクリアされていますが

②水はけの良い場所 については、
ひまわりを育てられる畑などの土質により左右されてしまいます。
水はけの悪い畑では 畝立て※1(土をもりあげる)を
しっかりと行なっていただくと多少改善することができますが
水分不足が原因で大きく育たない場合は、
例えばある程度の高さ(15cm程度)に育つまで、
もしくは梅雨入りするまでの間は
こまめに水やりをすることが大事です。

天候が影響(空梅雨や日照りが続く場合)してしまう場合は、
ある程度の高さに育っていても水やりを行うことで
枯れ上がってしまったり小さいまま
成長が止まってしまうことを防ぐことができます。

大きく育たない、種が実らない1番の原因は肥料不足です。
畑づくりをされる際に十分な肥料を散布してくださっていれば
問題ありませんが、もし肥料を使用されていらっしゃらない場合は
10a(アール)=300坪=1000㎡あたりにつき
例えばチッソ・リンサン・カリの割合が14%14%14%の肥料ですと
開花を迎える直前までの間にトータルで
20kg入の袋で3袋分(60kg)を畑全体に
施肥・追肥していただくようになります。

1a(アール)=30坪=100㎡ですと
必要な肥料は

例えば、オール14タイプ(チッソ14% リンサン14% カリ14%)で
約6kg分散布していただくことが目安となります。

オール10タイプ(10−10−10)の肥料の場合は
1a=30坪につき約8kg分散布していただくことが目安となります。
3坪(畳6枚分の広さ)ですとオール10の肥料で約800g分が目安となります。

また、プランター栽培の場合は
1株あたりの土の量が限られてしまうので
必然的に小さく育つ傾向にあります。

それでも大きく育てるためのコツは
1つのプランターにつき1株、もしくは2株まで
しか栽培しないということです。
具体的には1株につき少なくとも30L分の土が必要となります。

30Lくらいのプランターに
ひまわりの種をたくさん蒔かれてしまうと
必要な養分が分散されてしまって
本当に小さなひまわりとなってしまいます。

最後に基本的なことになるのですが
野菜や花が育ちやすい土というのは
ph(ペーハー 酸性度)が人の素肌と同じく弱酸性となっています。
一般的には畑の土は時間とともに酸化していく傾向にあります。
酸性化(強酸性)が進むと 例えば雑草ですと
スギナが目立って生えてくるようになります。

そのような場合には土作りの最初にphを調整(弱酸性化させる)するために
アルカリ質である石灰を適度に散布して混和して中和して弱酸性化させます。
石灰をふりすぎると中性を通り越してアルカリ質になってしまいますので
注意が必要です。
アルカリ質になってしまいますと強酸性の畑と同じように
植物は生育しにくくなってしまいます。

※1 畝立て・・・ひまわり栽培に適した畝のサイズは
うね幅90cmの場合 株間は40cm うね幅75cmの場合
株間は45cmが目安です。

▼育て方映像はこちら
http://youtu.be/YbCCNqCY8rM

監修:藤島隊長:福島県須賀川市の農家の店アックス須賀川店店長。
チームふくしま副理事長
http://agrix.net